多方面で活躍する有名人の中にはADHDなどの発達障害を持った人が多くいることをご存知ですか?
「人より劣っているのでは」と思われがちな発達障害ですが、実はそんなことは全くありません。寧ろ、ADHD の特性を生かして活躍する 有名人 は沢山いるのです。
多方面で活躍!ADHDの特性を生かして輝く有名人。
モデル・栗原類さん
つい最近、テレビでADHDであることを告白し、話題になったのが栗原類さんです。
栗原類さんは、イギリス人の父と日本人の母との間に生まれたハーフで、その端正な顔立ちと、ネガティブな発言とのギャップが魅力の人気モデルです。
そんな栗原類さんは、アメリカで小学校に通っていた時、担任の先生から気になる行動について指摘され、病院を受診してみることを勧められました。そして、訪れた病院でADDと診断されたのです。
当時はADHD(注意欠陥多動性障害)ではなく、ADD(注意欠陥障害)と呼ばれていました。診断されたのは栗原類さんが8歳の時でした。
ADHDと診断されてから具体的にどのような治療を行ったかについては語られていませんが、栗原類さんはテレビ番組の中で、「子供の頃にADDと診断され治療を始めたことで、自分の弱点やできること、できないことがわかるようになってよかった」と言っています。
栗原類さんは今でも、冷蔵庫の中のお茶の位置が違うと違和感があったり、大きな音が苦手だったり、とADHDの症状が残っています。
しかし、栗原類さんの場合、幼い頃に治療を始めたことで、自分について正しく理解し、肯定できるようになったのではないでしょうか。
水泳金メダリスト、マイケル・フェルブス
金メダルを含め合計22つのメダルを勝ち取った競泳のマイケル・フェルブス。彼も実はADHDのひとりです。
子供の頃、マイケル・フェルブスは授業中におとなしく座っていることができず、担任の先生を困らせていました。9歳の時に病院でADHDと診断され、治療を始めました。
毎日、学校での昼食の時間に学校専属の看護師のもとを訪れ、薬を飲んでいたそうです。そのような生活が2年間続いた後、マイケル・フェルブス本人の要望により薬での治療をやめました。
薬での治療を中止したマイケル・フェルブスは、水泳というスポーツに自分の居場所を見出すことで、自分への肯定感や自信を培っていきました。
そして、ADHDの症状に悩まされることなく、成功への道のりを歩んで行くことができたのです。「僕は水の中にいると、まるで自分の家にいるように心が安らぐんだ」とマイケル・フェルブスは後語っています。
ADHDを持つ人は、気が散りやすい反面、本当に好きなことには夢中になって打ち込むことが出来ます。マイケル・フェルブスのように、自分が好きで得意ものを見つけ打ち込むことで、才能を開花させることができるのです。
ハリウッド俳優、ウィル・スミス
ハリウッドで大人気の俳優ウィル・スミスもADHDを告白しています。
子供の頃は授業に全く集中することが全くできず、クラスでは浮いた存在であったウィル・スミス。周囲からは問題児として見られていたそうです。
そんなウィル・スミスがハイウッドスターになることができたのは、彼のある特性のおかげだといいます。それは、じっとしているのが苦手で、常に違ったことに挑戦し続けたいという多動性からくる特性です。
その特性は今でも強く、ウィル・スミスは常に新しいことにチャレンジし続けています。そして、それがウィル・スミスをハリウッドスターへと導いたのです。
また、ウィル・スミスは本を読むのが苦手だということも告白しています。台本は誰かに朗読してもらって覚え、読みたい本は誰かに朗読してもらったのを録音して聞くそうです。このように、ウィル・スミスは苦手なことも周囲の理解と協力を得ることで、見事克服しているのです。
ウィル・スミスのように、短所と思われがちな特性を長所に捉えること、そして、苦手なことは素直に認めて周囲の助けを借りることが、彼を成功者へと導いたのです。
まとめ
多方面で活躍!ADHDの特性を生かして輝く有名人。
モデル・栗原類さん
水泳金メダリスト、マイケル・フェルブス
ハリウッド俳優、ウィル・スミス