ADHD について調べると、診断の際に行われるのは「検査」であり、「 テスト 」は、ネットなどでできる簡易診断テストを指すようです。ネットなどでできる診断テストは、専門知識の必要な検査は大きく違うようです。診断テストとは、どのようなものでしょうか?
ADHD(注意欠陥多動性障がい)のテストは、どんなもの?
ADHDの「テスト」と「検査」の違いは?
ADHDの診断は、慎重に行われます。ADHDの検査は主に、身体検査、心理発達検査、知能検査です。それらは、専門機関でないと受けられません。
ADHDには、個人差がありますので診察にあたる医師の判断で、先にあげた検査以外を行う場合があります。病院などの専門機関に行かないとできません。
対して、「テスト」と呼ばれるものは、簡易の診断テストを指すようです。診断と名称についていても、医療行為ではありません。「テスト」は、ネットでできるので自宅で簡単にできるようです。
ADHDの診断テストの内容とは?
ADHDに関する情報は、書籍やインターネットにもたくさんあります。ネットでは無料でできる簡易診断テストも多くあります。テストがあるサイトは、医療機関、ADHDに関する製薬会社のサイト以外でもあります。
テストの名称は、「セルフ診断テスト」や「ADHDチェックリスト」と異なりますが、テストの内容はいずれも似たような感じになります。
テストの内容は、ADHDの特徴とも言われる「落ち着きのなさ」「注意力散漫」「忘れ物をしやすい」といった子どもの普段の行動について具体例をあげた設問があり「はい・いいえ」で答えます。幼い子どもの行動は落ち着きのある大人のようにはいきません。
けれどADHDの場合それが目立って多くある、子どもの行動によりトラブルも起きているなどが判断の基準になります。設問は多くても20問程度であり、数分で終わります。
総合得点でADHDの疑いがあるかどうかの結果が出ます。その結果はセルフチェックですので、ADHDの診断となるわけではありません。
簡易診断テストの役目と専門医の診断の必要性
先に述べたように、ネットの簡易診断テスト結果は、あくまでADHDの疑いの目安を示すものです。テスト診断の注意書きにも、必ず正確な診断については医師の診察をすすめています。簡易診断テストは、ADHDについて理解するためにあるくらいに捉えていたほうがよさそうです。
けれど、まったく無駄なことではなくネットの診断テストの結果があれば、受診の際に医師への子どもの行動の説明しやすくなります。うちの子はADHDではないかと思った保護者の方が、試した簡易テスト結果がADHDである可能性が高いとします。
その次に保護者が取る行動は専門医への受診です。ネットのテストの結果のみで、いきなり療育という事にはなりません。園・学校や、発達障害者支援センターや保健センターに相談しても、受診をすすめられることになります。
つまり医師の診断が下されてからの対応になります。どうして専門医の診断が必要かというと、お子さんがADHDだけとは限らないからです。診察の結果、ADHD以外の場合もあり、合併症がある場合があるからです。考えられる限りの可能性を調べ、慎重に診断が下されます。
それらは、簡易診断テストではできないことです。
ADHDのテストをしようと思った時からスタート
子どもが発達障害ではないかと感じる親の心境は、複雑です。ADHDについては、近年ようやく理解がされつつある分野であり、未だにわからないことだらけです。親にとって一度に押し寄せてくる不安と向き合う事になるからです。
でも、親子だけで悩むことはありません。今は、支援する機関もたくさんあります。お子さんにだけでなく、ご家族へのサポートもあります。
わが子に明らかに気になる点があり、このままではいけないとテストをした行動は、困っている子どもを救うきっかけになるのです。テストがきっかけで方向性がみえてくることがあります。
まとめ
ADHD(注意欠陥多動性障がい)のテストは、どんなもの?
ADHDの「テスト」と「検査」の違いは?
ADHDの診断テストの内容とは?
簡易診断テストの役目と専門医の診断の必要性
ADHDのテストをしようと思った時からスタート