ADHDの子供も大きくなり、学生からアルバイトで働くこともあるでしょう。働くことは特別なことではありません。ADHDの特性を理解し職種を選ぶことによって適職にめぐりあい特技や才能を生かせて働くことができます。その ADHD と 適職 についてご説明します。
ADHD(注意欠陥多動性障がい)の適職について
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ADHD(注意欠陥多動性障がい)と特性
ADHDは先天性の脳機能障がいであっても、知能や技能が劣っているわけではありません。むしろ他の人よりずば抜けた特技や才能をもっていることがあります。目立った特技があることが有利に働き、適職にめぐり合う確率が高いとも言えるのです。
ADHDの目立った特性は、「ひらめき力」「行動力」「独自性」です。この特性が生かせるのは比較的に芸術系の職業が多いですが、ADHDの子供がみな大人になってアーティストになるわけではありません。芸術系以外でも「ひらめき力」「行動力」「独自性」は十分有利に働き活躍できます。
仕事に活かされるADHDの特性
「ひらめき力」は、才能です。誰もが持てる能力ではありません。この特性は自由な発想が活かされるので芸術関係や研究関係の仕事で成功が目立ちます。
「行動力」は、目標に向かう力です。多動といえば悪いイメージになりますが、ADHDは子供のときからエネルギッシュです。そのエネルギッシュさが目標達成に結びつくのです。
変化のあることも、ADHDの特性がいい方向に働きます。歴代の政治家、実業家、スポーツ選手にもADHDだったのではないかと言われる人が多いです。
「独自性」は、表現力が優れているからオリジナリティが高いのです。そのことで子供の頃から個性的と言われることが多いです。けれどADHDの子供にとってはそれが自然な姿なのです。
新しいものが好きで情報に敏感なため「ひらめき力」と合わせてクリエイティブな職業や「行動力」にあわせて企画する職業に活きます。
ADHDで成功している人の存在と特徴
ADHDの特性を生かし大人になってから適職で成功をおさめている方は多いです。世界的に活躍される方も多くいます。その人たちの存在は、ADHDの子供と親への励ましになり、目標になります。
ADHDに限らず才能があるだけでは、モノになりません。好きなことや向いていることに、並外れて没頭できることもADHDの特徴とも言えます。それが成功に結びついているのです。
ADHDの職選びで気をつける点
ADHDの子供が、適切な治療・療育を受けて大人になる頃には、ADHDの症状の出かたが子供の頃より軽減されたりします。それでもADHDであることには変わりありません。
症状が軽減されても、職選びには向き不向きを考えなくていけません。多動、不注意、衝動性などが仕事に大きなダメージを与える職種は避けたほうが賢明です。
ADHDに向かない職業で仕事をすることは非常に困難なことです。職種や仕事に個人を合わせるのではなく、パーソナリティや技能に当てはまる仕事を探すことが適職への近道です。
ADHDの子供は、「大きくなったらなりたいものになる」
ADHDの子供は注意力散漫と言いますが、言い換えればアンテナの感度が良すぎるのです。そのため常に情報収集をしてしまうのです。また、興味のあるものへの集中力がすごいため物事を掘り下げて考えることもできます。
ADHDの子供は興味のあるものがはっきりしているため、それに関係する職業が適職につながるのだと思います。「大きくなったら昆虫学者になりたい」「大きくなったらマンガ家になりたい」など「大きくなったら」が絞りやすいとも言えます。
子供の時になりたいものになると考えるのは、適職につくことにつながります。ADHDの子供の「大きくなったらなりたいものになる」には、夢がたくさん詰まって、それが実現性をもっているのです。
まとめ
ADHD(注意欠陥多動性障がい)の適職について
ADHD(注意欠陥多動性障がい)と特性
仕事に活かされるADHDの特性
ADHDで成功している人の存在と特徴
ADHDの職選びで気をつける点
ADHDの子供は、「大きくなったらなりたいものになる」