ADHDは、「じっとしていられない、わすれっぽい。落ち着きがない」ことが特徴です。子供も大人もADHDによりトラブルをかかえ、そのため生きづらさを感じ苦しんている方は多いです。ADHDの治療方法はあるのでしょうか?ADHD の 治療 についてご説明させていただきます。
ADHDの治療はできるの?どんな治療方法?
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ADHDの治療について
近年になって、世間に認識されてきたADHD(attention deficit hyperactivity disorder、略してADHD)は、注意欠陥・多動障がいをもつ人です。
今も誤解されることがありますがADHDは、心の病ではなく脳の障がいです。脳の伝達がうまくいかないために起こる障がいなのです。現在ADHDについて様々な治療方法があります。
ADHDの治療を受けるまでにすること
治療に当たってまず、ADHDだという診断を受けてからになります。ADHDの診断は、精神科、心療内科、精神神経科などでされます。
近年では、メンタルヘルスケア、メンタルクリニック患者の方が通院に抵抗のない名前や建物になっている医療機関も多いです。専門外来のある病院もありますので、事前のリサーチから始めましょう。
ADHDの病院選びについて
ADHDに限った事ではありませんが、たくさんある医療機関で自分に合う病院や医師を探すのは難しいことです。
ADHDではないかと思い病院選びをはじめることから治療が始まっているといっても過言ではありません。
口コミや、評判も参考になりますが、そこが必ずあなたにぴったりというわけではありませんADHDは、気長に付き合う障がいです。専門機関もありますが予約に時間がかかります。病院も気長に探すつもりでいてください。
ADHDの病院選びは大切なこと、焦らず気長に探しましょう。精神保健福祉センターで相談するのも一つの方法です。
ADHDの治療の種類
ADHDの治療には、大きく2つに分かれます。生活で気をつけることや、とりまく環境の調整である「心理社会的治療」と、薬が処方される「薬物療法」です。治療方法は、個人によって異なります。
ADHDの治療・心理社会的治療とは?
心理社会的治療とはADHDの社会生活をサポートするための治療法です。本人に合った特別な注意や工夫により改善されます。
心理社会的治療は、ADHDの方のみに行われるのでなくその家族に対しても行われます。ADHDの方への治療は本人だけでなく、周囲の方の理解や接し方の注意も必要が必要になるからです。
ADHDの方1人で治療に取り組むのではなく周囲の人も関わって取り組むと一層の効果が見られます。
ADHDの治療・薬物療法とは?
ADHDは、脳の伝達がうまくいかないために起こる障がいなので、改善には脳内の神経伝達物質を増やす必要があります。ADHDの代表的な治療薬には、中枢神経刺激薬「コンサータ」と、非中枢神経刺激薬「ストラテラ」があります。
以前ADHDの薬として、「リタニン」が使われていましたが、不適切な処方や、不正使用問題のため厚生労働省により2008年1月から規制強化されました。そのため「リタニン」はADHDの薬として実質使用されなくなりました。
国内で処方が可能である医療機関は全国で100ヶ所程なので、国内すべてのADHDの方への治療に使われる薬ではなくなりました。
2010年に「ストラテラ」2013年「コンサータ」、厚生労働省が適用を拡大し18歳未満の子供への使用される薬が大人のADHDの方にも処方されるようになりました。薬を服用している間は多動がおさまり、物事に集中しやすくなります。しかし、副作用もあるため正しく服用しなければなりません。
薬については、海外では一般的であっても日本で承認されていないものも多くADHDの治療への大きな課題になっています。
ADHDの治療の効果
ADHDの方は「ADHDと診断されて安心した。」とよく言われます。いつも困っていたので、原因が分かることは希望の光が指すことでもあるからです。
ADHDの方は、なまけものや、だらしない変わり者だと言われていたことが多いです。本人のせいではなく、脳の障害であると分かれば、治療により解決方法が示されます。それだけでも充分の効果が見出されます。ADHDによって失われていた自身や自尊心も取り戻すことができます。
今の社会にADHDへの偏見や誤解が全くないとは言えませんが、治療に踏み出すことは、これからも社会に関わって生きていくためには、必要な勇気です。
まとめ
ADHDの治療はできるの?どんな治療方法?
ADHDの治療について
ADHDの治療を受けるまでにすること
ADHDの病院選びについて。
ADHDの治療・心理社会的治療とは?
ADHDの治療・薬物療法とは?
ADHDの治療の効果