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幼児がかかりやすいアデノウイルスによる肺炎と胃腸炎

shiro

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adenouirusu youji

アデノウイルス 感染症は新生児には少なく、乳児から 幼児 、学童にかけて多くみられる感染症です。唾液やくしゃみなどの飛沫感染や経口感染で広がり、感染力が強いという特徴があります。

幼児の集団生活の中では拡大しやすい感染症のひとつと言えます。


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幼児がかかりやすいアデノウイルスによる肺炎と胃腸炎


- 目次 -

  • アデノウイルスが引き起こす病態
  • アデノウイルスによる肺炎
  • アデノウイルスによる胃腸炎
  • 学校保健法による取扱い
  • アデノウイルスの感染を拡大させないために

アデノウイルスが引き起こす病態

アデノウイルスは血清型が51ほどあり、それぞれ性質が異なるため、様々な症状があらわれます。

プールを介して感染する咽頭結膜熱(プール熱)や流行性角結膜炎(はやり目)などが有名ですが、それ以外にも幼児では重篤な症状を呈するものもあります。

特に、肺炎や胃腸炎は幼児がかかりやすく、入院を必要とする重症となる場合もあります。


アデノウイルスによる肺炎

肺炎を引き起こすアデノウイルスの血清型はいくつかありますが、中でも7型には注意が必要です。アデノウイルス7型に感染すると、重症の肺炎を発症します。

5歳以下の乳幼児の感染が多く、髄膜炎や脳炎、心筋炎などを引き起こすこともあり、時に命に関わる重篤な状態となります。後遺症が残ることもあります。

アデノウイルスが肺で炎症を起こすと、咳がひどくなり、呼吸が乱れていきます。顔色も悪くなっていきますので、できるだけ早く病院を受診することが必要です。

免疫力の弱い乳児や幼児の肺炎の場合、入院措置をとり経過を観察しながら治療していくこともあります。


アデノウイルスによる胃腸炎

アデノウイルス40、41型に感染すると下痢や嘔吐、腹痛などの症状があらわれます。これは幼児に多いロタウイルスの症状ととてもよく似ています。

潜伏期間は3~10日ほどで、感染者の糞便からの経口感染や咳やくしゃみ、よだれなどからの飛沫感染により広がっていきます。

幼児で特に心配なのが、アデノウイルスの胃腸炎による腸重積の発症です。腸重積とは、腸の一部が腸の中に入り込んでしまい、重なり合ってしまう病気です。真っ赤な血便が出て、激しい腹痛が生じます。

ですが、腹痛は少し経つといったんおさまり、また5~15分ほどの間隔を経て激しく痛みだします。言葉でうまく伝えることのできない乳児や幼児の場合、不機嫌なだけなのかと勘違いしてしまうことも多い症状のひとつです。

腸重積は発症後24時間以内に治療すれば、手術をせずに治る可能性があるので夜間でも緊急で受診した方が良い病気です。

治療後も3日は再発の危険があるため、経過をしっかりと観察することが大切です。

発症から24時間を経過してしまうと開腹手術となり、2~3週間ほどの入院が必要となります。


学校保健法による取扱い

アデノウイルス感染症の中で、咽頭結膜炎(プール熱)と流行性角結膜炎(はやり目)については、学校保健法で出席停止の扱いとなります。

咽頭結膜炎(プール熱)は熱が下がって2日を過ぎるまで出席停止となり、流行性角結膜炎(はやり目)では感染の恐れがなくなるまで出席停止となっています。

咽頭結膜炎(プール熱)は高熱が5日ほど続きますが、熱があること以外は比較的元気なのが特徴のひとつです。熱がさがるとすぐに登校、登園させたくなりますが、感染拡大を防ぐためにしっかりとお休みさせるようにしましょう。

咽頭結膜炎(プール熱)の熱の経過は、37度前後から40度近くを行ったり来たりするという特徴があります。熱が下がったように見えても、一時的に下がっているだけの場合もありますので注意が必要です。

流行性角結膜炎(はやり目)での出席停止は、かかりつけの医師による判断となり期間は人それぞれです。学校や幼稚園によっては、治癒証明書などが必要となることもあります。

その他の肺炎や胃腸炎、出血性膀胱炎などの病態の場合は、学校保健法による取り決めはありません。医師の指示に従って、登園や登校を再開するようにしましょう。


アデノウイルスの感染を拡大させないために

アデノウイルスは感染力が強く、症状がおさまった後もウイルスの排出は2~4週間程度続くので、感染を拡大させないためには患者本人と周囲の注意が必要となります。トイレや食事の前の手洗い、うがいは基本となります。

流行性角結膜炎の患者の場合、目を触ったらすぐに石鹸で手を洗い、流水で十分に流すことが大切です。

咽頭結膜炎(プール熱)の場合、プールでの感染を拡大させないために2週間程度プールを禁止する小児科医が多いようです。ただ、ウイルスの排出は4週間程度続く場合もあることから、2週間程度のプール禁止には意味がないと考える人もいます。

かかりつけの医師の指示を守るようにして、できるだけ感染を拡大させないように努力しましょう。

乳幼児がアデノウイルスに感染すると、おむつ交換により大人も二次感染してしまいます。おむつ交換の際にはマスクや手袋を使う、手洗いを普段以上にしっかりと行うなど注意が必要です。

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まとめ

幼児がかかりやすいアデノウイルスによる肺炎と胃腸炎
アデノウイルスが引き起こす病態
アデノウイルスによる肺炎
アデノウイルスによる胃腸炎
学校保健法による取扱い
アデノウイルスの感染を拡大させないために

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