子供に流行・感染しやすい病気の一つに「アデノウイルス」があります。これはプール熱の原因になっているウイルスですが、プールの季節だけでなく年中感染する恐れのあるウイルスです。
アデノウイルス の 潜伏期間 や気をつけるべき点についてまとめました。
アデノウイルスは潜伏期間も感染に注意!
アデノウイルスとは?感染すると出る症状は?
アデノウイルスに感染すると「風邪症候群」を発症します。これは一般的な風邪の症状のことを指します。子供がひいた風邪の原因の約10%はアデノウイルスであると言われるほどメジャーなウイルスとなっています。
特に幼稚園や学校でプールに入る時期(6~9月頃)で感染が広まる場合は、「プール熱」と呼ばれます。飛沫や接触により感染するため、感染者の咳・唾液・目やになどには充分に気をつける必要があります。
アデノウイルスに感染すると、喉の痛みや腫れ(咽頭炎)・目やにや目の充血(結膜炎)・38℃~40℃もの高熱といった症状があらわれます。ですが、患者によって症状の出方は異なり、症状がすべて出るという人もいれば、軽度の場合は症状が1つしか出ないという場合もあります。
アデノウイルスの潜伏期間と感染力はどのくらい?
アデノウイルスは感染してから症状があらわれるまでの潜伏期間が長く、約5~7日あります。その後3~5日ほど症状があらわれて、回復に向かっていきます。
感染から症状が出ない間は感染を自覚することがないため対策をしない場合がほとんどですが、アデノウイルスは感染から症状があらわれる間にも他の人へ感染する恐れがあります。
また、症状が出てから2週間ほどの間にも2次感染を起こしてしまう危険性がある、感染力の強いウイルスです。
アデノウイルス感染者の喉からは発症から約2週間、便では30日間もウイルスが検出されたという記録が残っています。アデノウイルスに感染したら、1ヶ月ほどは他の人への感染があると考えて過ごすことが大切です。
強い感染力があるため、アデノウイルスによる感染症(特にプール熱)は文部科学省によって「学校伝染病」の2種に指定されています。アデノウイルスに感染したことがわかったら、症状が治まってから2日後までは学校や幼稚園を休むことが定められています。
ですから、アデノウイルスの感染者との接触があったことがわかった時点で、他の人にうつさないように努める必要があります。また、子供がアデノウイルスに感染したことがわかったらすみやかに学校に連絡をするようにしましょう。迅速な対応が、感染を広げないためのポイントとなります。
アデノウイルスの感染を予防する方法は?
アデノウイルスには多くの型があり、一度感染して回復しても再び別の型に感染すればまた症状があらわれます。そのため免疫がつきにくく、何度も感染してしまいます。感染しないためには日頃から予防を心がけることが大切になります。どのような予防方法があるのかを紹介します。
咳などによる飛沫からの感染を防ぐには、帰宅時の手洗い・うがいが効果的です。プールの時期にはプールに入る前・入った後のシャワーを念入りにおこない、目も洗うようにしましょう。
他の人と食器・洗面器・タオルなどを共用しないようにします。複数の人が触れる場所(ドアノブや手すり・おもちゃなど)はこまめに消毒を行うようにします。消毒には消毒用エタノールあるいは0.02%の濃度の次亜塩素酸ナトリウム液の使用がオススメです。
子供が感染した場合には、便にもウイルスが含まれているため、オムツ替えの後の手洗いと消毒をしっかりとおこなうようにしましょう。子供の目やにには直接触れないように、ふき取る場合にはティッシュや綿棒などを使うようにします。
まとめ
アデノウイルスは潜伏期間も感染に注意!
アデノウイルスとは?感染すると出る症状は?
アデノウイルスの潜伏期間と感染力はどのくらい?
アデノウイルスの感染を予防する方法は?