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誰でも一度は感染した事があるかも知れないアデノウィルス

moon

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adenouirusu kansen

誰もが知っているインフルエンザウィルス。このウィルスと同様に誰もがよく感染しているウィルスがあることをご存知でしょうか。
それが、アデノウィルス なのです。人体から検出されるウィルスの中でアデノウィルスは最も多いのです。意外と知られていないこのウィルスの正体とは、一体どのようなものなのでしょうか。


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誰でも一度は感染した事があるかも知れないアデノウィルス


- 目次 -

  • アデノウィルスの語源
  • アデノウィルスとはどんなウィルスか
  • 強毒アデノウィルス14型とは
  • アデノウィルスの診断方法と治療方法
  • アデノウィルスの予防方法

アデノウィルスの語源

元来「アデノ」とは「腺」をあらわします。扁桃腺やリンパ節といった意味のようです。ギリシャ語でドングリという意味もあります。このウィルスの感染症で腫上がったリンパ腺をギリシャ人は「ドングリのようだ」と感じたからではないかとされています。


アデノウィルスとはどんなウィルスか

アデノウィルスは血清型と呼ばれる型で分類されており、全部で51種類の型があります。それぞれ7通りに分類されていますが、病気を引き起こすのはその半数といわれています。しかし、その半数でも型によって症状は多種多様であり、また同じ型のアデノウィルスでも人によって主となる症状が違います。体内に入り込んだ部位と症状の出現が大きく関連しています。

  1. 飛まつにより呼吸器に深く侵入した場合は、重度の呼吸器系の症状(下気道炎、肺炎)
  2. 手や口からの侵入の場合は軽い風邪の症状(咽頭部の炎症)
  3. 消毒不十分のプール水により眼から侵入すれば結膜炎(はやり目)
  4. 結膜炎と発熱、のどの痛みが伴えばプール熱(咽頭結膜熱)

など、ここに掲載したのは、ほんの一例です。

このように、どの部位にも付着し悪さをするウィルスが『アデノウィルス』なのです。小児の風邪の約10%がアデノウィルスが原因とされていて、感染は一年をとおして起こっています。いわゆる一般的な風邪ウィルスなのですが、症状により血清の型が違うためアデノウィルスには何度も感染する事があります。免疫がつきにくいウィルスなのです。自己判断で風邪と思って安易に考えず、病院を受診し医師の判断を受け、的確な処置をしてもらう事が最善です。

アデノウィルスは人の体以外の場所でも紙や物の表面に付着したまま3~10日間の長期間にわたり生残る型があります。ごく、日常的に私たちの身近に存在しているウィルスなのです。また、日々アデノウィルスも進化していますので新たに発見される型もあり、今後も種類の増加が考えられます。インフルエンザウィルスと同様に油断してはならないウィルスです。


強毒アデノウィルス14型とは

アデノウィルスの中で最も注意が必要な血清型があります。それがアデノウィルス14型です。1995年にオランダで発見され呼吸器系に発症しますが、近年、アメリカでこのアデノウィルス14型によって重症の肺炎による死亡が報告されました。以前から存在する14型が変異して、病原性がかなり強いウィルスへとなった可能性があるようです。2008年にはこの強毒な14型の集団感染が発生し、年齢が2歳~95歳と幅広い年齢層への感染となりました。

アメリカでは、原因不明の呼吸器感染症が多発した際には、このアデノウィルス14型を原因の一つと疑う事を推奨しています。日本ではまだ未確認です。


アデノウィルスの診断方法と治療方法

以前は、症状や病歴あるいは流行状況からの推定診断でしたが、現在はインフルエンザウィルスと同様な方法で、アデノウィルス用の診断キットが開発され、綿棒を使い鼻の奥や眼、咽頭部から体液を検出し、検査液に浸して行います。15分ぐらいで結果が判別できます。しかし、血清型の判別をする事は出来ません。

アデノウィルスが検出された場合の治療方法としての特攻薬はまだありません。それぞれの症状にあわせた対症療法となります。

特に夏に発症する率が高い「プール熱」などは脱水症状にならないように水分補給を心がけてください。現在は、飲む点滴と呼ばれている経口飲料も薬局やドラッグストアなどで簡単に購入できるようになりましたので、それらを活用してみてください。
また、症状が変わったり長引いたりするような時はすぐに病院をもう一度受診し、医師の診断を受けてください。

先にも記述したように、長期間にわたり生残するアデノウィルスもありますので油断しないでください。


アデノウィルスの予防方法

アデノウィルスだけの予防方法ではありませんが、やはり『手洗い、うがい』が一番効果的です。帰宅時やトイレの後、食事前など日常の中でしっかりと習慣化しましょう。

また、ハンカチやタオルなどを共有するのではなく、自分専用のものを持ち歩いたほうが良いです。

軽症で流行性のある病気から重症化してしまう病気まで、その原因とされるウィルスがアデノウィルスです。通年をとおして実は身近に存在している事をこれを機会に覚えていたければ幸いです。

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まとめ

誰でも一度は感染した事があるかも知れないアデノウィルス
アデノウィルスの語源
アデノウィルスとはどんなウィルスか
強毒アデノウィルス14型とは
アデノウィルスの診断方法と治療方法
アデノウィルスの予防方法

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