夏に「プール熱」を起こす原因として知られているのが「 アデノウイルス 」です。喉の痛みや結膜炎という症状が一般的に多くあらわれますが、他にも下痢・胃腸炎・ 発疹 などいろいろな症状を引き起こします。
アデノウイルスで出る症状や、気をつけたいポイントを紹介します。
アデノウイルスで発疹!感染したらあらわれる症状は?
アデノウイルスに感染したらあらわれる症状は?
アデノウイルスには、49種類とも51種類ともいわれるほど多くの型があります。そのため、感染後によってあらわれる症状もさまざまです。
たとえば、アデノウイルス3型または4型に感染するとプール熱とも呼ばれる「咽頭結膜炎」になります。
また、8型に感染するとはやり目とも呼ばれる「流行性結膜炎」になります。
1つの型のウイルスが1つの症状を引き起こすこともあれば、複数の症状の原因になることもあり、複数の型のウイルスが結膜炎などを起こすこともあります。
アデノウイルスに感染するとあらわれる症状には結膜炎・目やに以外にも、発熱・下痢・胃腸炎・喉の痛み・発疹などがあることを覚えておきましょう。
アデノウイルスに感染!症状別対処方法を知りたい
アデノウイルスに感染することで出る症状別に対処方法をお教えします。
結膜炎・目やに
アデノウイルスが原因で結膜炎になった場合、患者の目やにや涙に触れることで感染が広がります。
結膜炎を起こしている人とは同じタオルや洗面用具を使わない・目薬を共用しないということに気をつけることで感染を防ぐことができます。
下痢・胃腸炎
アデノウイルスにかかると下痢・胃腸炎を起こすことがあります。嘔吐の症状が出る人は比較的少なく、下痢の症状が出る人が多いとされています。
子供の場合は特に水溶性の下痢になることが多いため、脱水症状に気をつける必要があります。こまめに水分補給をおこない、脱水症状にならないようにしましょう。
喉の痛み
風邪の症状と間違いやすいのが喉の痛みですが、アデノウイルスに感染した場合には喉に白い発疹のようなもの(膿のかたまり)があらわれます。
イガイガしたような痛みが続いたり、異物が引っかかるような感覚を感じることがあるため、子供が感染した場合には食欲が落ちることがあります。
飲みこみやすい食事で栄養を摂れるように心がけましょう。
発疹
アデノウイルスの感染で発疹が出た場合には、特に専用の治療薬があるわけではありません。症状が落ち着くまで待つしかないので、かきむしって悪化しないように気をつけるのがポイントとなります。
かいて傷を作ってしまうと化膿したり傷跡が残ったりしやすくなりますので、爪を短くするなど対処するようにしましょう。
アデノウイルスに感染すると出席停止になるの?
アデノウイルスは感染力が高いため、小さな子供の間では流行することの多い感染症となっています。
そのため、感染がわかった時点で「学校保健安全法」が適用され、出席停止の措置が取られることになっています。
アデノウイルスの場合、潜伏期間が5~7日、感染の可能性が高い期間が発症数日前~5日間程度、とされています。
そのため、主な症状が治まってから2日経過するまでは学校や幼稚園に行くことができません。医師が完治したという診断をする必要のある感染症です。
登校許可書・登園許可書については各学校・幼稚園にて書式があり、医師のサインが必要なもの・親のサインが必要なものなどさまざまです。
子供の通っている学校・幼稚園の指示に従って提出をするようにします。
感染力の強いウイルスですから、子供が感染した場合には大人も感染する可能性が高くなります。
大人の場合は仕事を休まなければならない、という決まりはありませんがほかの人に感染してしまう可能性もありますので、症状が出ている間は仕事を休むようにしましょう。
まとめ
アデノウイルスで発疹!感染したらあらわれる症状は?
アデノウイルスに感染したらあらわれる症状は?
アデノウイルスに感染!症状別対処方法を知りたい
アデノウイルスに感染すると出席停止になるの?