突然のめまいや立ちくらみ・・・貧血は大人でもやっかいですが、子供にも起こります。子供が貧血を起こす際に原因となることが多いのが鉄の欠乏による貧血です。
貧血を防ぐために知っておきたい、 鉄欠乏性貧血症状 や予防法・改善方法を詳しく紹介します。
子供の鉄欠乏性貧血症状が知りたい!改善方法は?
鉄欠乏性貧血の原因は?
子供が鉄欠乏性貧血を発症する原因は、時期によって変わってきます。
新生児期
赤ちゃんは、胎児の時にお母さんからもらった鉄分を持って生まれてきます。その鉄分は生後6ヶ月くらいまであります。ですが、出産時にお母さんが貧血であったり、赤ちゃんが低出生体重児だった場合は貧血になることがあります。
まれに、「新生児メレナ」という病気が原因で出血しやすくなり、生後1~5日ころに血便が出たり血を吐いたりすることがあります。現在、新生児メレナの予防のために誕生後にビタミンKシロップを内服するようになっています。
乳幼児期
離乳食が始まる頃から起きやすいのが、離乳食がスムーズに進まなかったり好き嫌い・食べる量が少ない・離乳食の中の鉄分が少ないことによる鉄欠乏性貧血です。
また、牛乳を1日に600ml以上摂取することで起きる「牛乳貧血」と呼ばれる症状もあります。牛乳に含まれているカルシウムが鉄分の吸収を阻害したり、牛乳を飲むことで食事量が減り摂取する鉄分量が減ってしまうことが原因で貧血が起きます。
思春期
骨や筋肉が急激に発達する思春期には、多くの鉄分とカルシウムが必要となります。そのため、意識して鉄分を摂るように心がけないと貧血になりやすくなります。
また、スポーツなどの激しい運動によって引き起こされる「スポーツ貧血」や生理による出血が原因の貧血もあります。
鉄欠乏性貧血になるとどのような症状が出る?
子供の貧血は徐々に進んでいくため、体が慣れてしまうことが多く、症状がわかりづらいという特徴があります。
また、体に異変を感じていても上手に伝えることができないことも発見を遅らせる原因の一つとなっています。周りにいる大人が気をつけてみるようにしましょう。
貧血になると出やすい症状は以下のとおりです。
- 顔色・手のひらが青白い
- 落ち着きがない
- イライラしやすい
- 氷やゴミなど、食べ物ではないものを食べようとする(異食症)
- まぶたの裏が白くなる
さらに症状が進むと、あらわれる症状が変わってきます。
- 食欲がなくなる
- 興奮しやすい
- 頻脈がある
- スプーン爪
慢性化してしまうと、身長・体重の伸びが止まる(発達障害)、味覚障害・集中力の低下・学習障害もあらわれますので、注意が必要です。
鉄欠乏性貧血の予防方法は?
貧血であるという診断は、医師による血液検査を受けることで可能となります。貧血の原因が鉄の欠乏によるものであれば、鉄剤やシロップなどが処方されます。
鉄剤の服用で貧血は改善しますが、やはり日頃の生活から気をつけることで、予防することも可能です。
鉄分の多い食事を心がける
レバーやアサリ・シジミ・牛肉・納豆・ひじき・小松菜などには鉄分が多く含まれています。
特に動物性の鉄分は吸収されやすいという特徴があります。離乳食の時から、上手にレバーなどを食べられるようにしていれば、貧血の予防になります。
鉄分と一緒に摂取したいのがビタミンCです。ビタミンCは鉄分の吸収を促進してくれますので、ブロッコリーやピーマン・かんきつ類・いちごなどを一緒に食べるようにしましょう。
スナック菓子や炭酸飲料は控える
スナック菓子を食べすぎたり、炭酸飲料・ジュースを多く飲むと鉄不足になりがちです。ファストフード・ジャンクフードには気をつけましょう。
成長期・思春期にダイエットをしない
成長期・思春期には多くの栄養素が必要となります。鉄分だけでなく、栄養バランスの整った食事を三食きちんと食べるように心がけることが大切になります。
まとめ
子供の鉄欠乏性貧血症状が知りたい!改善方法は?
鉄欠乏性貧血の原因は?
鉄欠乏性貧血になるとどのような症状が出る?
鉄欠乏性貧血の予防方法は?