重症になると自力で呼吸をすることが困難になることもある 小児 の 気管支喘息 は、予防治療をしっかりと行い発作をコントロールすることで充実した日常生活を送ることができるようになります。親が気管支喘息について十分理解することが非常に大切です。
しっかりと治しておきたい小児の気管支喘息について(前編)
気管支喘息とは
気管支喘息は気管支の粘膜に炎症が起きて、気管支が狭くなり激しい咳や痰、呼吸困難などの症状が起きる病気です。日本では何らかのアレルギー物質を吸い込むことで、気管支にアレルギー反応が生じるタイプの気管支喘息が多いと言われています。
気管支喘息の原因とは
喘息や慢性鼻炎、花粉症、アトピー性皮膚炎などのアレルギーは遺伝しやすいと言われています。これらの体質を持った子供が、イエダニやハウスダスト、カビ、スギやヒノキなどの花粉、イヌやネコなどの動物のフケなどに含有されるタンパク質などを日常的に吸い込むことで気管支は過敏に反応するようになります。
気管支が過敏になると、ささいな刺激でも気管支が締まって狭くなり、発作としてあらわれます。たばこや花火の煙、舞い上がった埃などを吸い込むことも刺激となります。
気管支喘息の症状
気管支喘息の子供は息を吐くときに、ヒューヒュー、ゼイゼイといった喘鳴と呼ばれる音が聞こえます。これは気管支が狭くなっているために空気がうまく通らず聞こえてくる音です。
気管支喘息の子供は風邪をひいた時や、明け方、季節の変わり目、気圧の変化が著しい時などに気管支が急激に収縮して、息が苦しくなり、発作を起こします。発作が起きると、さらに気管支に炎症が起きて、より過敏になるという悪循環が生じます。
以前は炎症が起きても、治療をすることによって気管支はもとに戻るものだと考えられていました。研究が進むにつれて、炎症が一定以上持続すると粘膜が厚くなって、完全にはもとに戻らなくなるということがわかってきました。
後編では、気管支喘息の治療法や日常生活においての注意点をご紹介します。
まとめ
しっかりと治しておきたい小児の気管支喘息について(前編)
気管支喘息とは
気管支喘息の原因とは
気管支喘息の症状