子供 が「 発達障害 の疑い」と 診断 されました。確定診断を得る前のモヤモヤは親ではないとわからない苦しみがあります。確定診断をされた親御さんも、今後どうなるのか、発達障害の子供をどのように導けばいいのか、わき上がる不安を一緒に考えていきましょう。
子供が「発達障害」、診断されたらどうすればいいの?(前編)
モヤモヤしていたけど、診断されてスッキリ
「うちの子はどこか違う。けれど、健診でも何も言われなかった。」発達障害のお子さんを持つお母さんたちの多くは子供が小さいころ、このように感じていました。
発達障害の子供は必ずしも知的能力に低さが見られないことから、医師が発達障害のお子さんを診断するには親御さんの認識がかなりの部分を担っているので慎重にならざるを得ません。親御さんが「うちの子はそれでも普通です。」と言えばそれ以上踏み込めないからです。
発達障害の特性が薄い子供ほど発見が遅れ、確定的な診断を得る時期を遅くします。
確定的な診断を得るまでは「グレーゾーン」と呼んだり中には「パステルゾーン」(可能性を十分に備えているから)と素敵な呼び方をする方もいますが、その間の親の気持ちは全く晴れずにモヤモヤが続きます。
医師の問診では必ずしも確定されない場合もあり、専門外の小児科医では「問題ない」と帰される場合も多くあります。
しかし、後の検査や問診を経て何らかの診断が出た時には、何年も診断が得られなかった親御さんたちは特に、ずっとどこに向かえばいいのかわからない中で孤軍奮闘していたと思いますが、診断されれば何らかの方向性を得られるのでスッキリした心もちになります。
「戦う相手はみえたのだ、これからは立ち向かうだけだ」という心境になるようです。
子供の発達障害の診断方法
「発達クリニック」などの看板を掲げている専門の医師にかかればすぐにWISC、K‐ABC、DN-CAS、田中ビネーなどで検査を行い、知的能力や脳の特性などを調べてくれ、この結果と問診を経て医師が「発達障害」と診断します。
初回の診察時には自身の育児上の「困り感」をできるだけ詳細にメモを取って行ってください。親御さんのこのメモが診断を左右します。なぜならば、この「発達障害」には今のところ特定の病原体もなければ目に見える脳の外的損傷もないのです。
日常生活上で散見されるこの子の脳の特徴や、親御さんの困り感が症状を決める手立てとなります。親御さんの訴えが症状を決めるといってもいいのです。
大きな分類としては、「自閉症スペクトラム」、「注意欠陥多動性障害・ADHD」、「学習障害」の3本で、「自閉症スペクトラム」と「注意欠陥多動性障害・ADHD」には知的障害を伴う場合があります。
まとめ
子供が「発達障害」、診断されたらどうすればいいの?(前編)
モヤモヤしていたけど、診断されてスッキリ。
子供の発達障害の診断方法