『肺炎』という病気は、肺の中にある肺胞という小さな袋に炎症がおこる病気です。 肺炎 になる 原因 として、“風邪をこじらせると肺炎になる”と言う言葉をよく耳にします。
これは風邪などで免疫力が低下した時、普段はやっつけているウイルスなどに体が負けてしまうことで、ウイルスが肺の組織に到達することによって引き起こされます。
風邪が原因で肺炎になることも!?肺炎の原因と症状
風邪と肺炎の違い
風邪と肺炎は初期症状がほぼ同じですので最初は区別がつけにくいです。見分ける方法の一つとして、風邪は日に日に症状が回復しますが、反対に日に日に症状が重くなっていく場合は肺炎の可能性が高いです。
『発熱が4日続く』という場合は肺炎を疑ってみましょう。『発熱4日』は風邪か肺炎かを見分ける手掛かりとなります。
共通する症状『咳』について
風邪や肺炎に共通する症状として『咳』があげられます。『咳』というのは、気道のどこかに外部から侵入したウイルスやホコリなどを排除しようとする、体の自然現象です。この咳の音や咳の続く期間・様子をしっかり観察しましょう。
咳の様子を知ることは、背後にひそむ病気を見つける重要な手掛かりとなるからです。風邪で咳が続いているけれど軽い『コンコン』という感じの咳だから、そのうち治るだろうと思っていたのが実は、肺炎だったということもあります。
肺炎の原因は何か?
風邪と似たような病気の肺炎。この肺炎の原因としては大きくわけて以下の3つにわかれます。肺炎というと“風邪がこじれた場合にかかる”というイメージがありますが、きちんと原因があります。その中身と症状を見ていきましょう。
ウイルス性肺炎
子どもの肺炎の原因の半分以上を占めているのが、このウイルス性肺炎です。原因となるウイルスには、おなじみの『RSウイルス』や『インフルエンザウイルス』などがあります。この場合の治療は主に対症療法と免疫力の低下による二次感染を防ぐために、抗生物質による治療となります。
細菌性の肺炎
細菌性の肺炎の原因で一番多いのが『肺炎球菌』によるものです。最近は予防注射の中にも組み込まれるようになってきました。次いで『インフルエンザ菌』『黄色ブドウ球菌』となります。細菌性のものは肺炎の症状の中で、一番症状が重いとされています。
特徴として、いきなり高熱が出たり、激しい咳が続いたりします。この激しい咳により食欲不振や呼吸困難などを引き起こします。治療法としては抗生物質の投与になりますが、状態によってはしばらく入院して点滴や酸素吸入などの処置をうけることもあります。
マイコプラズマ肺炎
少し前までは、4年に1度大流行するということでオリンピック病と呼ばれていたのが、このマイコプラズマ肺炎です。名前だけ聞くと、大変な病気のようなイメージを受けますが、実際の症状はウイルス性や細菌性のものに比べると軽症です。
ただ、咳が長引くことが多く、特に夜中から朝方にかけてひどくなることが特徴です。抗生物質の投与が非常に効果的です。また、赤ちゃんがかかる特殊なものとして、クラミジアが原因となるクラミジア肺炎があります。
妊娠した時に検査をするのはこれにかからないようにするためでもあります。母親がクラミジアに感染している場合、出産時に産道を通ることで赤ちゃんが感染してしまうのです。
言葉でしっかりと病状などを伝えられるようになるのは8歳頃からです。子どもの病気は何事も早期発見・早期治療にこしたことはありませんが、この肺炎のように風邪の後ろに隠れていて、気付いた時には肺炎になっていたということも良くあることです。
肺炎にかかった時に家庭で出来ることは、空気が乾燥していると咳が出やすいので部屋の加湿を保ってあげること、水分をこまめにとらせてあげることです。それから、病院でもらった抗生物質はきちんと最後まで飲み切るようにしましょう。
まとめ
風邪が原因で肺炎になることも!?肺炎の原因と症状
風邪と肺炎の違い
共通する症状『咳』について
肺炎の原因は何か?