「長く続く鼻水は副鼻腔炎かも?頭痛や意識障害もおこる!?(前編)」では、副鼻腔炎の種類やさまざまな症状についてご説明いたしました。後編では、 副鼻腔炎 を原因とした 頭痛 や中耳炎、また異臭についてご説明いたします。
副鼻腔炎に対する治療法や対処法もご紹介いたしますので、参考にしてください。
長く続く鼻水は副鼻腔炎かも?頭痛や意識障害もおこる!?(後編)
症状 中耳炎
子供は副鼻腔炎から中耳炎へ移行する事が多くあります。耳と鼻をつなぐ耳管が短く太く角度が浅い為に細菌が入り込みやすい事が理由です。3歳以下の子供は殆どみな1度かかったことがあるというくらいに多いものです。乳幼児の場合特に訴えがありませんので発見が遅れがちです。
ぐずったり、しきりに耳のあたりを触ったりする様であれば耳に違和感があるサインですので、小児科もしくは耳鼻咽喉科を受診させてください。
症状 異臭
副鼻腔炎は別名蓄膿とも呼ばれるように、細菌などの感染によって膿がたまるものです。膿は細菌を免疫が退治した後の残りです。死んだ細胞などが混在しているアルカリ性の液体は参加して異臭を放ちます。
遠くからはわからないレベルですが、鼻をぬぐった後に臭いを確認してみるとわかります。子供の鼻をぬぐってあげたとはすぐ捨てずに、色や臭いも確認する様に心がけると病気の早期発見にもつながります。
治療
基本的には鼻水を取り除いて抗生剤やアレルギー薬などで炎症を抑えていく方法をとります。子供の場合、慢性化していても10歳頃には副鼻腔自体が大きくなり許容範囲も広がりますので、自然と治る事が多くみられます。
ごくまれに炎症の影響から鼻茸とうポリープの類ができ鼻の穴を塞いでしまう場合がありますが、その際は手術で取り除くしかありません。
急性副鼻腔炎の場合は1週間から2週間を目途に完治します。慢性の場合は完治するまでに数か月を要しますので、医師の指示の元根気強い治療が必要です。
副鼻腔炎は鼻水を上手く排出できない事で引き起こされますので、子供にも早いうちから鼻をかむ習慣を身につけさせたいものです。
鼻の呼吸の不思議
人間は鼻の穴が二つありますが、両方の穴から空気を取り入れているのではなく常に片方の穴から空気を取り込んでいます。しかも、時間ごとに左右が入れ替わっています。だいたい2時間ほどのサイクルですが個人差は大きいです。この性質を利用した鼻づまりの対処法があります。
それは、今自分がどちらの鼻の穴で息をしているか確認して、息をしている方を上にして横向きで寝るというものです。副鼻腔と鼻は繋がっていますし、もちろん左右の副鼻腔も通じています。
ですので、今使っていない方の副鼻腔に鼻水を重力で移動させてなるべく息をしている鼻の気道に空間が生まれるようにすればよいのです。経験的に実行されている方も多いようですが、どちらを下に横になったらよいか選択する際に迷う事があるようです。
そのような時は是非、鼻の下に指を当ててどちらの鼻の穴を使っているかを確かめてみてください。子供にもそのようにしてあげると寝やすい時間を少しでも作ってあげる事ができます。
まとめ
長く続く鼻水は副鼻腔炎かも?頭痛や意識障害もおこる!?(後編)
症状 中耳炎
症状 異臭
治療
鼻の呼吸の不思議