子供の鼻水。子供は鼻が垂れてきて鼻をティッシュなどで拭う事はあっても、フーンと鼻を上手にかむということができるようになるまでには時間や練習が必要になります。しかし、鼻水を放置しておくと溜まった鼻水に細菌が入り、副鼻腔炎を起こす事があるのです。
この 副鼻腔炎 は 頭痛 の原因になる事もあり、最悪意識障害を起こす事もある病気です。
長く続く鼻水は副鼻腔炎かも?頭痛や意識障害もおこる!?(前編)
そもそも副鼻腔炎とは?
副鼻腔とは鼻の横あたりにある骨の空洞であり、鼻の気道とつながっている場所です。風邪やアレルギーの際に、鼻をかんでも、かんでも際限なく出てくる鼻水はいったいどこからくるのだろうかと疑問に思う方も多いと思いますが、実は鼻水はこの副鼻腔に溜まっているのです。
副鼻腔炎はこの溜まった鼻水に中に細菌などが入り込むことにとって炎症が引き起こされ、膿がたまった状態を言います。
副鼻腔炎の種類
副鼻腔炎には大きく分けて2つの分類があります。一つ目は急性副鼻腔炎です。これは風邪が原因で風邪の細菌やウイルスが副鼻腔に入り込んでしまう事で急激に引き起こされます。そして、もう一つが慢性副鼻腔炎といい、急性副鼻腔炎が長期化したものを言います。
症状 鼻水
副鼻腔炎の急性期では、まず黄色く粘性のある鼻水が観察されます。細菌の少ない鼻水は透明もしくは白っぽくサラサラしていますが、細菌の増殖が著しくなると色が濃くなり粘り気が出てきます。風邪のひき終わり頃によくみられます。
症状 鼻づまり
副鼻腔炎発症時は鼻腔周囲が炎症をおこし腫れている状態であり、鼻からの気道が狭くなっている状態です。その状態でさらに鼻水も粘性を帯びていますので、鼻からの気道が塞がれやすく鼻づまりが引き起こされます。炎症と副鼻腔に溜まった鼻水がある為なかなか改善されません。
子供などは寝つきが悪くなる為、疲れきってしまう事も珍しい事ではありません。
症状 夜間の咳
風邪症状がきっかけで副鼻腔炎を起こしているので、咳はもちろん出るのですが、夜間に多い原因は口呼吸にあります。口で呼吸をせざるを得ないので仕方がないのですが、口呼吸が続くと喉の周囲が乾燥してしまいます。
夜間の咳は風邪によるものだけでなく乾燥によるものもあるという事を知っておく必要があります。少しでも子供がゆっくり寝られるように加湿をしてあげるとよいでしょう。
症状 頭痛
副鼻腔炎が原因で頭痛が起こる事があります。めったにみられませんが中には意識障害を起こした事例も報告されています。副鼻腔炎による頭痛の原因は副鼻腔のどのあたりが炎症を起こしているかで変わってきます。
例えば目と目の間にある空洞(篩骨洞)が炎症を起こした場合は目に痛みが生じ、さらにその奥にある蝶形骨洞というところに炎症が起きた場合には頭痛が生じます。いずれも急性の場合には強い痛みが生じる事が特徴です。
その為、人によっては意識障害まで引き起こしてしまう事があるのです。頭痛を引き起こす蝶形骨洞は鼻の奥深くにあるので、鼻水などの症状が目立たなくても炎症を起こしていることがあります。
風邪を引いた後から慢性的に頭痛が続く場合などは副鼻腔炎が原因とも考えられます。朝起きた時に痛みが強い、頭に位置によって痛みが変わる場合などは要注意です。
外部からでは確認できませんので耳鼻咽喉科を受診し、CT等の画像検査を受けられるよう医師に相談してみてください。
まとめ
長く続く鼻水は副鼻腔炎かも?頭痛や意識障害もおこる!?(前編)
そもそも副鼻腔炎とは?
副鼻腔炎の種類
症状 鼻水
症状 鼻づまり
症状 夜間の咳
症状 頭痛